夏祭りで子どもが非行に走りやすくなる◯◯心理とは(その1)

2016.07.19 (火)

それは群集心理の事です。集団心理とも言うそうです。

 

人は複数人でいると、一人の時とは違う不思議な力を発揮します。仲のいい友達数人でいるだけでも楽しいです。学生なんかは数人集まると馬鹿なことをして、なんでもないことを楽しんだりします。それに誰でも小さいころは学校やクラスや班など、大小いろいろな集団やグループで物事を解決してきました。

 

集団心理はうまく利用すれば、物事を解決するのに有効なのかもしれません。しかし、とくに意識していない場合など、いつの間にか集団になってしまったときなどは、犯罪や非行を誘発してマイナスの力を作用する場合が大いにあります。

 

人が単体でなく、集団になった際の心理を群集心理(集団心理)というのです。群集心理の効果はいくつかあるようですが、主なものは4つだと思います。それは匿名性、被暗示性、感情性、力の実感の4つです。

 

まずは匿名性です。集団の中に入ってしまえば、個人は特定しずらくなるので、犯罪をしやすくなります。皆んなで渡れば赤信号だって怖くありません。誰かを攻撃する際、皆んなでリンチしてしまえば一人一人は非常に特定しずらいです。

 

犯罪現場の防犯カメラを見ても、対象が一人であれば目で追えますが、集団になってしまえばゴチャゴチャして何が何だかわからなくなります。犯罪を起訴するには、一人一人の細かい様子を記録しなければならないので、一人一人の細かい動きがわからなければ、犯罪として立件できなくなるのです。

 

(続く)

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