夏祭りで子どもが非行に走りやすくなる◯◯心理とは(その3)

2016.07.21 (木)

最後に力の実感です。自分が素晴らしい人間に思えてくるのです。何でもできるスーパーマンの様に思えてくるのです。もしかしたら完全犯罪すらもできる能力があるのではないかと思えてくる様なのです。

 

万引きをしようものなら、誰の目にも触れられず、数ある防犯カメラの隙をついて、店内の店員さんの視界にも入らず。置引きをしようものなら持ち主に気付かれず、周りの人にも気付かれず。ケンカをしようものなら一発で相手も沈められて、周辺のグループの中で一番自分が腕っ節が強いと思えてくるのです。

 

この様に、群集心理には主に匿名性、被暗示性、感情性、力の実感と言った心理が働きます。

 

親の目も離れるし、仲のいい者どうしで行けるし、大勢の人混みの中に紛れるし、暗くなってきてからが本番だし、花火の音や音楽やらで周囲の音や声が聞きにくいし、群集心理が働きやすい夏祭りは、子どもにとって悪さをする格好の機会となります。

 

実際、夏祭りなどの大勢の人間が集まる場所は犯罪が発生しやすくなります。ケンカやトラブルも多いですし、窃盗事件も多くなります。だから主催者が警備員を多く配置し、警察も目を光らせます。大規模な夏祭りのイベントでは非番や休みの人間を駆り出して警戒にあたるのです。

 

群衆心理を知っているのと知らないととでは違います。群衆心理を知っていれば、群衆心理の効果に対する抑止になるのです。普段、一人ではしないような行動をとろうとしたときに、行動を抑える効果があります。ぜひ役立ててください。

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