子どもの非行を防ぐための、親の習慣とは

2018.03.30 (金)

私は、読書こそが子どもの非行を防ぐための基盤になりえると考えています。読書のメリットを3つあげます。これら3つが、非行を防ぐのに役立つのです。

 

 

読書は強要しなくてすむ

 

読書は、子どもに強要しなくてすむものです。親が読書習慣を身につければいいのです。もちろん、子どもが自身が本を読む習慣を身につけることが最終的な目標です。子どもが読書習慣を持つことに越したことはありません。ですがこればっかりは、強要できないことです。

 

 

親がサッカーを好きだからといって、子どもにサッカーを押し付けては逆効果です。もともとサッカー好きになる素質を持った子どもでも押し付けられれば反発する可能性があります。サッカーに興味がなかった子どもは、うまくやらなければ、まず興味を持つことはないでしょう。

 

 

しかも世の中の子育てにおいては、主体性を育むことが強く求められています。どの子育て本を読んでも、子どもの主体性を育むことが真っ先に書かれています。子育てに限らず、組織の若手育成においても、主体性のある若手を育むことが求められています。

 

 

このことからも分かるように、やはり子どもに対する押し付けは控えるべきなのです。なぜなら押し付けは、主体性を育むことの対極にあるからです。読書は、主体性を育むこととも相性がいいと思います。読書習慣を子どもにつけたいと思った場合、身近な存在である親に読書週間があれば、それは子どもにも浸透するからです。

 

 

まず親が読書をすれば、子どもはその姿を嫌でも目の当たりにします。読書をする生活、読書をするスタイル、読書をする生き方が、子どもにも身近なものとして感じられるのです。親が読書から教養を得れば、それは会話や生活音として子どもに影響を与えます。親の考えや文化的な質が高くなれば、近くにいる子どもにも好影響が現れるからです。

 

 

しかも親が本屋に行けば、子どもを本屋に連れ出す機会に恵まれることになります。人間には物欲があり、子どもは素直な文だけより物欲が強い傾向があります。本屋で子どもの物欲を満たすことができれば、子どもに読書のチャンスを与える格好の機会となります。本屋のクールさで、子どもの物欲を刺激するのです。

 

 

さらに家に本があれば、本はより身近な存在となります。生活のベースとなる家に本があれば、子供が本を読みたくなる一瞬の機会を逃すことなく捉えることができるのです。家に本があることは、ジワジワとした効果を発揮するはずです。毎日目にする本が子どもの脳裏に焼き付けば、それはいつの日か花開くはずです。

 

 

2 読書は落ち着きを育む

 

本を読んでいる人間というのは、総じて落ち着いています。本を読むことは、瞑想に近いのではないかと思います。活発に活動しているのは内面です。本を読んで新しい知識が入ることに頭の中が興奮します。それは、人間の内面で飲み起こっている活動です。

 

 

本を読んで内面を活発に活動させることは、外見よりも内側に重きをおくことに人間を誘導します。本を読んでいると、本の面白み取り憑かれると、考えたり、思いふけったりと、頭の中が躍動するようになるのです。思慮深くなるのです。これは子どもの非行を防ぐことに繋がります。なぜなら思慮深さとは、チンピラのような短絡的な行動をすることの対極だからです。

 

 

チンピラ、不良、非行少年、どれも短絡的な行動をしている人間です。人を威圧したり、自分の我を通すことしか見えないでいたり、着飾ることを意識した生活をしています。本を読んで得られう思慮深さとは、これらチンピラのような薄いライフスタイルとは一線を画したものなのです。

 

 

3 読書は多様性を学ぶインフラになる

 

読書は多様性を学ぶための基盤となります。子どもの非行を防ぐには、子どもに多様性に対する理解を育むことが必要ですが、読書はそのベースとなるのです。非行に走る子どもとは、自分が思っている以外にも色々な価値があることをわかっていません。

 

 

社会とは複雑なものが多く存在しているのです。自分がちょっと騒いだくらいではなかなか変わるものではありません。そもそもか変える必要のないものです。なぜなら雑多の状況こそが、本来のあるべき社会の姿だからです。子どもは、自分も雑多の物のうちの1つだということをわからないと、自分とは違うものを攻撃し始めます。

 

 

読書は多様性を育むためのインフラです。読書があるから、多様性への理解が進むのです。色々な知識を取り入れ、様々な考えがあることを理解する基盤です。多様性の理解への広がりかたは、他の趣味や習い事よりも強力です。サッカー、ピアノ、水泳、どれも習い事としていいのでしょうが、広がりが限られてしまいます、

 

 

例えばサッカーならサッカー、良くてスポーツという枠組みの中でのみ、広がりを生みます。例えばピアノならピアノ、良くて音楽という枠組みの中でのみ、広がりを生みます。サッカーをやったからピアノがうまくなる。水泳をやったから本を読むようになるとはなりません。

 

 

ですが、読書ならなりえるのです。本を読めばサッカーに対する理解が広がる可能性がありますし、水泳に対する理解が広がる可能性があるのです。サッカーだけをやっていたのではわからないことも、読書でわかることがあります。読書で身につけた知見は、他の習い事で身につけた知見と相乗効果をも生むのです。

 

 

このように読書は、強要しなくて済む、落ち着きを生む、多様性を学ぶインフラになる、という意味で、非行を防ぐ有効な習慣になります。親のあなたが本を読む習慣を身につければ、子どもが非行に走るのを防ぐことができるのです。

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