非行を防ぎ、素直な子どもへ

 

 

集中力を出せる子どもに育てるための本です。

 

 

集中力が出せる場合と出せない場合では、出てくる結果に大きな違いがあることは、誰もがお気づきだと思います。集中して物事に取り組めば、集中していない時と比べて、格段に出来が違いますし、掛かる時間も格段に短くなります。

 

 

集中力があれば、より少ない時間で物事を終わらせることができるので、効率的に時間を使うことができます。例えば６０分かかるところを半分の３０分で終わることができれば、余った３０分を自由に使うことができます。他の仕事に回してもいいし、余暇として使ってもいいし。

 

 

集中力があれば、理解力も高まります。気が散って集中できていないときに比べて、のめり込みの度合いが高いので、対象を隅々まで感じることができ、理解力も高まるのです。

 

 

集中力があれば、対象を好きになることもできます。集中して取り組むから好きになるのか、好きだから集中して取り組むことができるのか。順番は関係ありません。どちらでも有りだと思います。対象を好きなれば集中して取り組むし、集中して取り組めば余計に好きになるし、好循環のループです。

 

 

理解力を高められ、時間も効率的に使うことができ、対象を好きになることもできる。競争相手がいるなら、競争相手を追い抜くこともできます。仮に今、何かの成績が悪くても、集中力を発揮すれば、短期間に成績を上げることもできます。しかも無料です。何かを使うわけでも、買うわけでもありません。物理的な制約もありません。

 

 

そんな魔法の力が、集中力なのです。本書は、そんな奇跡の力を子どもに身につけさせるにはどうしたら良いか、を問う本です。

 

 

本書には、「著者の思いは伝わるがやや説明不足」な部分がいくつかあります。集中力を出すには空間認知能力が必要らしいのですが、なぜ「気持ちの力」の集中力に空間認知能力なのか。「１０歳までと言っておきながら、何歳でも脳は成長する」とはどういうことか。疑問が残るところがいくつかあります。

 

 

ですが、魔法の力である集中力を子どもに育むうえで重要なことが、わかりやすく記載されています。例えば、押し付けに関してです。集中力を持って取り組むには、対象が好きでなくて腹なない。対象を好きになるには自発性がなくてはならない。だから押し付けは集中力を削ぐのです。

 

 

子どもをステップアップさせるうえでの魔法の力、集中力について学べる本です。短期的な視点だけでなく、人生という長期的な視点で見ても、お得な学びを得られる本です。

 

 

 

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