多動日記 〜 子どもの非行を防ぐためのブックレビュー
気持ちよく読める本でした。高城剛色丸出しといった感じです。
暑い季節に地中海の国を回る中で、日記のように執筆された本の様です。8月18日イスタンブールとか、8月29日アテネとか、9月13日ナポリとか、9月30日バルセロナとか。
ですので、読んでいる方も気持ちよく没入できました。夏に地中海を船で回る様子を想像しながら読むことになります。海があって、ここはクルーズ船の中で、カモメが飛んでいて、遠くに島が見えてきて。
日記ですのでストーリーといったものはなく、ただただ著者が思ったことや考えたことをズラズラと読んでいくことになるのですが、それがまた心地いい。
周りに見える風景から始まって、そこから著者の視点が色々入ってきます。ホテルサービスの話から、反社会勢力組織の話になったり。空港での話から、ホモ・サピエンスの話になったり。エーゲ海の話から、日本とイタリアの相違点の話になったり。
「著者の頭の中はこんな風になっているのかyとまざまざと見せつけてくれる内容です。地中海の海や島々、ヨーロッパの街の、歴史的で綺麗な様子を想像しながら、著者のディープな話に持っていかれるギャップが、読んでいてワクワクさせられました。
デイープの内容も面白かったです。この様な知識を、おそらく体験を通して得ているであろう著者は、一体どの様な生活や人生を送ってきているのだろうと不思議に思います。著者の頭の中だけの話なのか、それとも現実なのか。
高城剛ずきにはもってこいの一冊です。
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