多動力 〜 子どもの非行を防ぐためのブックレビュー
大事な会議でスマホをいじる勇気を持て
正直、私はスマホをいじることに抵抗があります。それは「子どもに良くない影響があるのではないか」と、未だに思っているからです。
ディスプレイは人を惹きつける強力な力を秘めています。どんなに強力かというと、他のことに興味を持たなくなってしまうくらいです。
もともと真っ白な画用紙の様な子どもが、ディスプレイの魅力に取り憑かれたらひとたまりもありません。他の物には一切興味を持たずに、ディスプレイのみを見てしまうでしょう。
ですので、子どもにとってディスプレイは一番はじめの興味の対象であってはならないと思っているのです。他にも興味の対象を取り入れた後で、取り入れるものです。
ですが、古い体質を残した個人や組織が「スマホをいじるなんて非常識だ」と鼻息荒くいうことにも、違和感を感じます。古さが美徳、昔からあるものにこそ芯がある。様な考えは、古いものにしがみついているだけの昭和の香りがします。
意味のない、時間だけが無駄にすぎる会議には辟易しています。その様な時間を過ごすくらいなら、スマホをいじっていた方が自分のためです。組織のためでもあるし、社会のためでもあります。
スマホの魅力と、子どもに与える影響の狭間で揺れている感じです。
ベストセラーはコピペ本
世の中にはとてつもないペースで本を書いている人がいます。私は以前から「どうやってそんな本を書き上げることができるのだろう」と不思議でなりませんでした。
ですがなるほど、インタビューに答えるだけなんですね。納得です。確かに底力があって、考えがしっかりしているからこそ、本が出来上がるくらいのインタビュー量をこなしているのだと思います。
ですが人間がものを書くのには限界があるのも事実です。文章を書くだけでは人生はつまらなくなります。ライターだけでなく、いろいろな事業をしている人たちが、どうやって大量の本を書き上げるのか、その秘密を知ることができました。
本書に出てくる様に、いずれ出版もオートになるのかもしれません。本を書き上げるアプリをダウンロードすれば、過去の発言や投稿やツイートからオートで本一冊を書き上げるのです。
「やっと1万字」とか「あと5千字」なんて言っているのが、過去の手法になるのかもしれません。多くの人は楽な方へ流れるでしょう。オートで本を書き上げるアプリがあれば、これほど楽で社会が変わるものもありません。
「ホリエモン」という、著者の魅力が詰まった一冊です。
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