これからの理想の子育て環境とは
これからの理想の子育て環境とは、境界なく、たとえ他人の子どもでも、面倒をみる様な環境だと思います。
「子どもは地域で面倒をみる」という言葉を聞く事があります。両親や家族だけでなく、近所のおじさんやおばさんが、同じ地域に住んでいる子どもの世話をしたり、子育てに参加して、親の目に見えないところや、親が仕事をしている時間帯は補完するというものです。
共働きや核家族が増え、家族内だけで育児を完結できる時代ではないという事です。ましてやこれからは結婚しないで子どもを持つ人が増える傾向にあります。非嫡出子の割合が増えています。一緒の地域に住んでいる者どうし、いざという時はお互い様であり、近所の子どもの面倒を見る事も必要なのだと思います。
ですが、それだけでいいのでしょうか。本当にその範囲だけでいいのでしょうか。近所や地域の範囲で子どもの面倒を見るというだけでいいのでしょうか。狭すぎやしないかと思うのです。もっと子どもの面倒を見る範囲を広げたほうがいいと思います。
面倒を見る範囲は、同じ市区町村に住んでいる子ども、同じ県に住んでいる子ども、日本に住んでいる子ども・・。それとも、親戚の子ども、知り合いの子ども・・。いえいえ、理想の子育て環境はそうではありません。
おそらく理想は、境界を作らずに子どもの面倒を見る事なのだと思います。同じ地域に住んでいる子どもや、親戚の子どもという制限を設けず、「子ども」であるという事のみで、誰もがその子どもたちの事を気にかけ、面倒を見るのが、理想なのです。
「子どもはもっと大人が気にかけるべき存在であり、一人一人が、たとえ他人でも、子育ての負担を負う」という感じでしょうか。
中には子どもが嫌いな人もいるでしょう。子どもと接し慣れていない人もいるでしょう。「なんで近所でもない、他人の子どもの面倒を・・」と思う人もいるでしょう。そう言った人たちに、どうやって「子ども」という気にかけるべき存在を知ってもらい、子育てを理解してもらうかが課題だと思います。
結婚の価値が薄れ、法律上の結婚という制度に疑問を持つ者が増えています。非嫡出子の割合も徐々に増えています。将来、今まであった家族という概念が崩壊するかもしれないのです。母子家庭や父子家庭で、片親だけで子どもの面倒をみられるものではありません。
誰しもが子どもの面倒を見る。子どもの面倒は大人がみる。それが、これからの社会に必要な理想の子育て環境だと思うのです。
関連する投稿
- 子育てとは「シュレディンガーの猫」のようなものである
- マイクラを活かすのは文章表現だ。自分の好きを人生に繋げる接着剤
- 「テニスの王子様」越前南次郎。優しさとは距離をとることだ。
- 育児を楽にするには距離を置くことであって、そのためには書くことだ
- 子どもに与えたい、多様化の時代に必要な能力とは
現在の記事: これからの理想の子育て環境とは