例えを入れることで文章が芳潤になる〜たとえる技術

2019.03.29 (金)

 

人に伝えるには、例えを鍛えることだ。例えを鍛えることで、物事は人に伝わりやすくなる。例え話を作れるということは、それだけ頭が柔軟だということ。思考の広がりがあるということである。

 

 

伝えたとことがあるとして、それだけを相手に言っていても、芸がないし繰り返しになるので、相手は飽きてしまうだろう。いかに面白いネタを持つ芸人でも、そのネタだけをやっていたのでは面白くない。一発屋芸人と言われる芸人が一発だけで終わってしまうのと同じである。

 

 

広がりがなくてはならない。水が広がるように、風船が膨れるように、ネタを広げなくてはならない。広げるということは、最低限、本質からはズレるということ。それは前提である。思考を広げるとは、例え話で表現するということは、コアメッセージからはズレるということである。

 

 

このコラムでも一発屋芸人のことを例え話で持ち出しているが、何も一発屋芸人のことをおコアメッセージとして話しているのではない。思考が広がっていかないというどういうことか、というのを、一発屋芸人を例えにしているだけである。

 

 

例え話にすると何が良いかというと、具体性を帯びるのである。コアメッセージというのは抽象的である。抽象的であるがゆえに、本質的なのである。抽象的であるがゆえに、物事の万物に当てはまるような的確なメッセージなのである。

 

 

だけど、抽象的とはモヤモヤとして分かりにくいがゆえに、人には伝わりにくい。煙を見て、煙の形がはっきりとわかる人はいないだろう。だから、人に伝えるには例えが必要なのである。抽象的なコアメッセージに変わって、人の頭の中にスッと入っていけるような具体的なもの。もっとはっきりとした形を持ったもの。形を持っているがゆえに、万物に当てはまるものではない。例え話を言ったからといって、すぐに誰にでも伝わるのかというと、そうではない。その例え話に共感できるものと共感できないものがいる。

 

 

だから、具体的な表現方法の1つである例えとは、いくつか言わなければならない。もし相手に共感されるような例え話がわかるのであれば、それに越したことはない。相手のことがわかっていて、相手がどういう人間か分かっていて、「こんな例えを持ち出せば共感されるはずだ」ってのが分かっているのなら、それを話せばいい。

 

 

だけど、相手が何者か分からず、どういう人間で、どこに身を置く人間で、どんな生き方をしてきた人か分からないのであれば、探り探り例え話を出していくしかない。それが、具体的な表現方法の1つである例え話の宿命である。

 

 

相手が複数である場合はなおさらだ。「こっちの人には共感されるけれど、こっちの人には共感されない」というのが起こりうるのは、あらかじめ予想できるものである。大多数に共感される例え話が分かっているなら、大多数の傾向が分かっているのならそれに越したことはないが、大多数が当てはまる傾向がわからないなら、数をいくつか打つしかない。

 

 

具体的とはそういうものである。抽象的なものは、形が薄いゆえに、誰にでも共感できる形になりやすい。それに対して具体的である例え話とは、当てはまる人と当てはまらない人がいるのである。だけど、当てはまった時の共感力は確かなものだろう。一気にこっち側に引き込める。例え話とは、そんな両面の力を持った表現方法なのである。

 

 

数打たなければならない。それだけ思考の広がりも要求されるもの。ぜひ鍛えて身に付けたい。

 


 

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