少年非行の対策で抑えるべき鉄則

2019.11.13 (水)

少年非行を生まないようにするにはどうすれば良いのか。そんなことを考えながら、記事を書くこととする。少年非行を生む要因は絞るとすれば、家庭環境に余裕がないことではないか。で、その余裕って何の余裕? と言えば、金銭的な余裕、人間関係的な余裕、時間的な余裕の3つに分けられるのではないかと思う。この3つっていうのは、ハッキリと境界線があって分けられているようなものではなくて、境界はあいまいである。一本の線が通っているのではなくて、グラデーションになっているイメージ。で、それぞれが独立しているわけでもなく、相互に影響しあっているもの。1つだけの要因もあるし、2つが混ざった要因もあるし、3つ全部が混ざった要因もあるだろうし。

 

 

金銭的な余裕とは、ズバリそのものでお金、である。お金がなくなって出てくる余裕のなさだ。お金がある時は、余裕もあるだろう。「お金がある」というそのことに対する精神的な余裕もあるし、お金があれば時間も買えるだろうし。例えば、外食に行ったり、である。ご飯を作るのが趣味の人はいいのかもしれないが、私のように料理をするのが億劫な人は、料理をするのに時間がかかってしょうがない。好きな人はパパパッとできるのかもしれない。初めて見るレシピでも、自分の家の台所事情に合わせてアレンジもすぐにできるだろうし、冷蔵庫にある具材で応用することができる。でも、料理は慣れない人にとってはつらいものだ。レシピを見て、家にないものがあるとどうしようか考え込んでしまう。そこでまた時間が潰れる。さらには応用が効かないので、わざわざレシピ通りの料理をしようとスーパーに買い物にできかける。ここでもまた時間がつぶれる。

 

 

お金があれば、その分を外食にいってしまったり、お惣菜を買ったりで、まかなえるという意味だ。慣れない人にとって、また興味のない人にとって、料理はつらいし、時間がかかるものだ。その分を、お金を払って他人にやってもらおうという考えである。何も料理だけでなくて、掃除でもいいし、子どもの勉強でもいいし。家の掃除に時間がかかってしょうがない人は、家事代行を雇うのが良いだろうし、子どもの勉強を見るのが苦手な人は、家庭教師なり塾に申し込めばいい。けれどこれらは、お金がないとできないものなのだ。お金がなければ、つらいとわかっていても、時間がかかるとわかっていても、自分たちでやらなくてはならない。その結果、生活に余裕がなくなるのだ。

 

 

人間関係的な余裕とは、家族内の仲の良さ、のことである。余裕がなくなるとは、ギクシャクしてしまうことである。仲が悪いとうまくコミュニケーションも取れないし、家族という一つの単位でいることのメリットを活かすことができない。家族で動けば安いのに、バラバラで動いてしまうことになるし。家族割なんてのもあるが、家族内の仲が悪ければ、これを利用することもできない。

 

 

家族内の仲が悪いと、家にいたくもなくなるだろう。家に帰ったところで文句を言われたり、嫌な顔をされたりするのだ。そんな場所に、好き好んで帰ろうとする人間はいまい。家族というタガが外れて一人になれば、倫理的に良くないこともしやすくなるだろう。笑顔でいられるかどうか、ということでもある。

 

 

時間的な余裕とは、家族が忙しいといことだ。仕事でなかなか家に変えることができなかったり。十分に家庭内に目が行き届かないことだ。時間的に余裕がなく、忙しいと、人間関係にも飛び火する。忙しいとバタバタしてしまって、余裕がなくなり、誰かに文句をいいたくなるのだ。時間がなくて上手くいかないことを、誰かに八つ当たりしたくなるものなのだ。

 

 

こんな風に、余裕がないとは金銭的に、あるいは人間関係的に、あるいは時間的に、である。どれもこれも独立しているのではなくて、お互いに影響し合っている。で、少年非行の対策とは、いかに余裕をつくるか、なのである。余裕のある生活をするか。生活にどうやって余裕を作ったら良いのか、である。金銭的に、人間関係的に、時間的に、である。

 

 

一つは、預け先の確保だろう。子どもを預けやすい環境を作ることが、余裕を作ることになる。自分の手で子育てをしたい気持ちが親にはあることはわかるが、それにこだわってはいけない。自分たちで子育てをして、余裕がなくなってイライラしてしまっては本末転倒だろう。預けられるところは預けるべきなのだ。また、社会的には、預けやすい環境を作ることが課題だろう。「預けないで自分たちで子育てするべきだ」なんていう古い考えをもった人の圧力を低減するべきだ。また、預け先の確保も重要だ。セーフティネットとも言われている。親は働きたいのに、子どもの預け先がなくて働けなくている状態、これが一番悪い。預けたいのに預けられないのは、余裕を失う一番の原因だ。預け先がないと、時間的にも余裕がなくなるし(ずっと子どもの面倒を見なくてはならない)、人間関係も余裕がなくなるし(子育てによるストレスから開放されない)、金銭的にも余裕がなくなる(お金で補おうとして、お金を使ってしまう)。預け先の確保が、イライラせずに余裕のある家庭を作るのに必要だろう。

 


 

 

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