35歳の教科書 〜 子どもの非行を防ぐためのブックレビュー
この本のメッセージは、「組織に埋没するのではなく、自立した個人として人生を設計し、プランニングして、オリジナリティの高い人生を歩んでほしい。」というものです。
日本は豊かになってくれました。もう、いくらモノを買ったところで、私たちの生活はこれ以上向上しないのです。
昔の高度経済成長の時代であったならば、炊飯器が、洗濯機が、冷蔵庫が、家庭に入ることによって、確実に家庭の生活が楽になりました。ですが、テレビが数センチ薄くなって、テレビ画面の発色が若干よくなって、私たちの生活には対して質の向上は望めません。
そんな時代には、「みんな一緒」が価値でした。みんなで一丸となって経済を向上させることで、幸せを手にいれることができました。みんなで同じ方向に突き進む事で、得られる価値があったのです。
ですが今の時代、みんなにとって絶対的な幸せはありません。今の時代は、「それぞれ一人一人」なのです。ですから、何も考えもしないで、集団に身を委ねていては、幸せは手に入りません。幸せも、それぞれ一人一人なのです。それぞれが、それぞれの幸せを探さなくてはいけないのです。
組織から離れ、個人として人生というフィールドで戦って行かねばなりません。組織に頼った生き方は、確かに生き残る確率はあるのかもしれませんが、生き残ったとしても得られるものはありません。個人として戦ってこそ、自分にとっての幸せをえらることができるのです。
私は今、「未来小学校」という計画をしています。これは、小学生を学校の縛りから解放するものです。学校の縛りから解放する事で、小学生や小学生を持つ家庭が直面している困難を解決するものです。
「ボランティアとしてきてもらうだけの価値を提供する」「本当に教えたいものは、他にあるのではないか」「この仕事が、またとない研修になる」など、未来小学校実現のための学びを多く得られるものでした。
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