子どもの非行を防ぐ抽象化思考トレーニング(その5、自分を特殊視しない)
抽象化思考ができている人ほど、物事が同じに見えます。一つ一つが異なる社会の中から、共通のものを見出せるのです。一見、バラバラに見えるものの中から、「共通点はないか」「法則はないか」「自分にも役立つものはないか」と考えることができるのです。
それを妨げるものは、自分は特殊だと思うことです。自分を特殊視すると、「自分に役立つものがない」と思えてしまいます。たとえ自分にも使える共通項があったとしても、それを見逃してしまうのです。自分が普通ではない環境だと思ったり、自分が働いている業界が特別だと思ったり、です。
たとえいい講義を聞いても、「自分には当てはまらない」と思ってしまうかもしれません。たとえいいアドバイスをもらっても、アドバイスをした人に対して「あの人と自分のところは違うよ」と自分を断絶して考えてしまうのです。
人は自分を特別だと考えるバイアスがあります。自分ができない言い訳を作ってしまうのです。自分がそれを成し遂げられない弁解を、あらかじめ作ってしまうのです。失敗したときの釈明として、それに足を踏み入れることすらできないと自分に思い込もうとするのです。
私はよくテレビで、必要以上に日本を特殊視する傾向があるのが気になります。確かに日本の良さを再発見する、というものなのでしょうが、どこか誇張されている感は否めません。特に四季でしょうか。日本の四季に関して外国人に「素晴らしい」と言わせる風潮に疑問を持ってしまいます。
日本より国土が広い国、日本より特殊な環境な国、日本より色々な環境が混在している国、というのはたくさんありそうなので、無理に「日本の四季は〜」ということもないように思えます。
プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。
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自己中が思いやりに、
生真面目が寛容に、
怒りっぽさが優しさに、
そして非行が素直に変わります。
心よりお待ちしております。
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