子どもがついついやってしまう非行とは何か
子どもが非行に走る入り口の1つに、自転車を盗むことが挙げられます。自転車盗です。
自転車盗は、やってしまいやすい犯罪の1つです。やりやすい犯罪、やってしまいがちな犯罪、やりたくなる犯罪、と言えます。
「学校帰り、バイトがあるのですぐに帰らなければならない。だけどバイト先のカラオケ店までまだ距離がある。いつもは家から自分の自転車に乗って通学しているけれど、今朝は雨が降っていたので歩いて学校に行った。」
「駅前の駐輪場を通りがかった際に、鍵がつけっ放しの自転車が目についた。この自転車に手を触れればすぐにでも走り出せる。自転車に乗って走れば、バイト先のカラオケ店まですぐに着く。歩けばバイトの時間に間に合わない。走れば間に合うけれど疲れる。走るよりは自転車の方が楽で疲れない。」
などと考えてしまい、安易に自転車に乗ることを、高校生や大学生はやってしまいがちです。これは、自転車を盗む行為ととらえられます。
たとえその自転車が放置してある状態でも、その自転車に乗ってしまっては、自転車を盗む行為と同じです。所有者でない人間が、勝手に放置してある自転車に乗ることは許されないのです。
例えば駐輪場や道端に何ヶ月も前から止めてあり、前かごにゴミや空き缶がが入れられている様な状態でも、その自転車に乗ることは許されません。もし邪魔で片付けたいのであれば、処分するか、落し物として届け出るのがいいでしょう。
たとえ止めたのが何ヶ月も前でも、本来の所有者が止めていた自転車に勝手に乗ることは窃盗です。
所有者ではない、第三者が止めた自転車に勝手に乗ると、占有離脱物横領です。例えば、誰かが盗んで使った後、駐輪場や道端に放置してある自転車です。所有者の占有を離れた物を拾ったならば、警察に届け出なければならないのです。
警察も、自転車盗がやりやすい犯罪であることを知っています。だから道端で自転車に対する職務質問をしているのです。自転車盗は捕まえやすいという考えがあるのでしょう。自転車に乗っている人間に声を掛けて所有者確認をしていれば、いずれ盗んだ自転車に当たるのです。
警察が自転車への職務質問で見るのは、主に防犯登録番号です。自転車の所有者は、防犯登録番号からわかります。多くの人が自転車を買った際に防犯登録を勧められ、名前や住所を登録しています。
自転車盗は、ついつい子どもがやってしまう非行です。犯罪者となってしまわない様、注意が必要です。
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