非行を防ぎ、素直な子どもへ

わたしは常々「子どもの非行を防ぐには、具体でなく抽象に目を向けること」なんてことを言っています。簡単にいうと具体っていうのは、ハッキリしている、細かい、分かりやすい、現実的、主観的などというなどという特徴があります。それに対して抽象っていうのは、モヤモヤしている、大雑把、分かりにくい、非現実的、客観的などという特徴があるものです。

 

 

要するにハッキリしていて分かりやすい主観とか一つの価値観にとらわれるんじゃなくて、モヤモヤしていて分かりにくい客観的な視点・自分以外の価値観の存在に目を向ける事が、非行とか犯罪とは正反対のものだと言っているんです。

 

 

で、この具体と抽象ですが、具体と抽象を考える上で大事なものに、「表面的か本質的か」ってのがあります。具体は表面的で抽象は本質的なんです。

 

 

具体的なことっていうのは浅いんです。深掘りできていない。短絡的で、視野が狭い印象を受けるんです。それに対して抽象的っていうのは、深いところまで彫り込む事ができているもののことである事が多いんです。決して短絡的でなく、広い視野をもって考えられている・考える必要があることを言うんです。

 

 

例えば、ココ・シャネルを考えれば分かりやすいんだと思います。ココ・シャネルに憧れる女性って多いと思います。じゃあどうすればココ・シャネルになれるでしょうか。一番簡単だしすぐに思いつくのは、ブランド・シャネルの洋服でしょう。

 

 

シャネルのジャケットを着て、シャネルのパンツを履いて、シャネルのパンプスを履いて、シャネルのバッグをもって、シャネルの香水をつけて、それでココ・シャネルになれるかと言ったら、なれないでしょう。

 

 

ココ・シャネルに憧れる女性っていうのは、彼女の考えや価値観や人生観に憧れているんではないでしょうか。それまでの王族の女性のような、派手なドレスの下にきついコルセットを着て男に媚びるような人生を否定する。自立した女性、それまでの女性観からの解放、そんな頭の中にあるものに憧れるんではないでしょうか。

 

 

ココ・シャネルになろうとしたら、見た目に気を取られていてはなれないんです。そんな具体的なものは、表面的でしかなありません。ココ・シャネルになろうとしたら、彼女のもっと奥底の内面に目を向けなければなりません。それっていうのは物理的なものではない、モヤモヤとした精神世界のものです。考えとか人生観のような、モヤモヤとしていて抽象的なものを真似なければならないんです。抽象的っていうのは本質的なんです。

 

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「素直さ」を考えるセミナーを定期的に開催しています。スケジュール・詳細はこちらをご覧ください。

 

自己中が思いやりに、
生真面目が寛容に、
怒りっぽさが優しさに、
そして非行が素直に変わります。

 

 

 

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プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。

 

非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。

 

子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。

 

頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。

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