妻の連れ子に、物を盗む癖がある。どうしたらいい?(1)

2015.07.05 (日)

離婚した夫婦の子どもは、精神的に不安定になり、粗暴であったり、物を盗んだり、金品を持ち出したりする、いわゆる不良行為をしがちになります。離婚までいたらなくても、夫婦仲が悪い環境で育った子どもも、不良行為をしがちになります。不良行為少年の親が、片親だったり、夫婦仲が悪かったり、複雑な家庭環境だったりというのは、不良行為少年の典型です。正確な統計はありませんが、不良行為少年の多くがそのような家庭環境であると思われます。

不良行為は、早ければ幼児や小学校低学年から現れます。ピークは中学生になります。ピークが中学生というのは、「不良行為や非行を行う少年の数は、中学生がもっとも多い」という意味です。

子どもが、非行に走ることになる原因を、危険因子と呼びます。子どもを非行から守ったり、非行から立ち直らせたりする対策を、保護因子と呼びます。保護因子や危険因子は、「これとこれが保護因子、これとこれが危険因子」というように示すことができません。それは、実に様々な要因が複雑に重なり合って、その子どもの人生がなりっているからです。

ですが一般的には、保護因子は「逸脱を許容しない態度、高いIQ、性別が女、前向きな社会的態度、違法行為に対する制裁を認識、親や他の大人との良好な関係、友人に関する親の肯定的な態度、親の監督、学校に対する前向きな取り組み、遵法的な活動に対する周囲の評価、遵法的な活動に取り組む友人」などです。

そして一般的に危険因子は「薬物使用、性別が男、攻撃性、多動性、テレビ暴力への接触、医学的・身体的問題、低いIQ、反社会的態度、低い社会的経済的地位、反社会的な親、厳格な・ゆるいしつけ、家族崩壊、親からの虐待、学業不振、反社会的な仲間、地域社会の崩壊」などです。

 

 

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