妻の連れ子に、物を盗む癖がある。どうしたらいい?(2)

2015.07.28 (火)

保護因子・危険因子の中でも、とくに「良好な家庭環境」が重要な保護因子になり、「家族崩壊」が重要な危険因子になりえます。というのは多くの場合、家庭環境が幼児に与える影響が非常に大きいからです。

家庭環境の核・要は、夫婦仲です。夫婦仲はどうでしょう?うまくコミュニケーションはとれていますか?お父さんは子育てに参加できていますか?お母さんはお父さんのことでイライラしていませんか?「どうせうちは夫婦仲が悪いから」と割り切ったりしていませんか?お父さんとお母さんがバランスよく子育てできていますか?

子どもが奥さんの連れ子の場合、お父さんは奥さんと子ども、両方と信頼関係を作らなくてはなりません。その上で、子どもは「仲がいいお父さんお母さんでいてほしい」と思っています。ですので、両親がケンカすると、子どもの心にうまくいかないことに対するわだかまりができて、歪みができます。そこから、非行につながる不健全さが頭をもたげます。両親が頻繁にケンカしていたのでは、子どもはのびのび成長できません。

保護因子である良好な家庭環境をつくるため、危険因子である家族崩壊を避けるため、諦めずにぜひ、良好な夫婦関係を目指しましょう。子どもは怒られても、次の瞬間にはすぐに笑顔で駆け寄ってきてくれます。夫婦仲でも必ず、コミュニケーションのある良好な関係は作れます。お父さんとお母さんがバランスよく子育てに参加することが、健全育成の大きなステップになります。

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