警察はなぜ、なかなか動かないのか

2018.01.19 (金)

世間には「警察はなかなか動かない」というイメージがあります。実際、そのように感じる対応を警察からされた人もいるでしょうし、直接の経験はなくても「動かない」というのを人から聞いてそう思っている人もいると思います。

 

 

交番や警察署に行って「犯人を捕まえてくれ」「パトロールしてくれ」「困っているから助けてくれ」というSOSを出しても、その重い腰を彼らはなかなか上げてくれません。110番通報をして警察官に来てもらっても、彼らはできない理由を並べ始めます。

 

 

私も、実際に警察はなかなか動かない組織だと思います。ではどうして警察はなかなか動かないのでしょうか。どうして市民のSOSに対して彼らはYESと言ってくれないのでしょうか。その理由を3つ、ご紹介します。

 

 

◆楽をしたい

 

警察官の間に、どうしてもこの「楽をしたい」という意識があることは事実です。無理に仕事を引き受けても、引き受けなくても、給料が変わらないのですから。時間的にもエネルギー的にも、その分だけ給料が増えるわけでないので、モチベーションが上がらないのです。割りに合わないのです。

 

 

働いた分だけ、成果を上げた分だけ、給料を上げるべきなのです。彼らも聖人君子ではないので、「世のため人のため」という理由だけで長時間働くことはできません。社会も警察組織自体も、警察に対する幻想を捨てるべきなのです。理想をモチベーションとして維持するには、世の中はあまりにも情報化し過ぎてしまいました。もはや理想はモチベーションとして機能しないのです。

 

 

◆法律的に動けない

 

法律というのは、とても保守的です。どのくらい保守的かと言うと、世の中の流れについていけないほどです。インターネットが普及し、次々に新しい技術、価値観、トレンドが現れては消え、現れては消えて行きます。少なくとも日本の法律は、その流れについていけていないのです。社会の流れについていけていないのは、法律の性質ゆえにです。考えてみてください。コロコロと法律が変わっては、何を基準に物事の良し悪しを判断していいのか分からなくなります。

 

 

警察官の動きは法律次第です。法的根拠がなくては、警察は動けないのです。社会は情報化しすぎて、物事を隠しておくことはできません。事はすぐにネット上で拡散するので、隠し事ができないのです。少しでも法的根拠のない動きをすれば、その警察官はたちまち糾弾されることでしょう。組織からも社会からも。

 

 

◆通報の方が間違っている

 

警察を何でも屋の様に扱ったり、やり場のない怒りの矛先にしたり。そんな市民はたくさんいます。特に困るのは、自分の都合のいい様に動いてもらおうとする輩です。例えば喧嘩をしてお互いに殴り合っていながら、その喧嘩で負けたからと言って相手を一方的に「捕まえてくれ」と言うものです。その様な人間は決まって「自分は悪くない」と言い、その要求が通らないと「やられ損かよ!」と叫びます。

 

 

警察に無理難題を要求して、その要求が通らないとなると「警察は動いてくれない」と声高らかに騒ぐ輩が世の中には多すぎます。そんな人間にとって、警察はいいサンドバッグなのでしょう。どんなに無理を要求しても、警察から無理な返しは返って来ませんので。

 

 

いかがでしたか?一概に「警察は動いてくれない」と言っても、その理由は多岐に渡ります。非が市民の側にある場合もありますし、警察の側にある場合もあります。参考にしてくださいね。

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