小学校の式で癒されるもの
小学生が歌う歌に聞き入った話です。小学校で小学生の歌を聞く機会があったのですが、出し物として素晴らしいですね。
確かに私も小学生の時は、歌う歌の価値に気がついていませんでした。「こんな歌を歌ったところで誰が喜ぶんだろう。誰も喜ばないだろう。」「行事で児童が歌う歌なんて、誰も聞いていないだろうに。」などと思っていました。式や催し物の際に歌う歌なんて、形だけのものだと、小学生だった私は思っていました。
ですが大人になって聞いて、その歌に聞く価値があることに気づきました。清涼感のある体育館に、子どもたちの細くて高い声が駆け回ります。小さい子どもたちの声の何百の重なりが、体育館の空中をヒュンヒュンと行き交います。
普段私は歌なんて馴染みがなく、数ヶ月前にカラオケに行ったことがあるくらい。バンドなどのコンサートなんて、今まで行ったことがないし。そのような普段、歌を聞く機会がない人たちにとっては余計に新鮮です。
昔、とある学校で国歌斉唱を聞いたことがあります。そこは治安を担う職業の人たちを養成する学校です。8割くらいが男性で、紺色の制服を着て、みんな体格が良くて、ホールで国家を歌っていました。
その時に聞いた国家は圧巻で、とにかく大声量でした。「大声で歌う国家は、これほど迫力があるものなのか」と思いました。国家は、サッカーでもオリンピックでも誰もが口パクです。聞こえてくるのは放送から聞こえる声のみです。その時は、国家は大声量で歌ってこそ聞き応えがあると思っていました。
ですが小学生の歌う国家もいいものです。聞き応えがあります。
関連する投稿
- 日本語文章を書く際の注意点とは。AERAのムックで大御所連中が言っていたこと
- 親は教育ハラスメントに気づくべきだ。9年浪人するという妄信
- 岸辺露伴から教わったリアリティーの話。文章と言葉に説得力を持たせる方法
- 権威の否定。プロとして仕事をするよりもアマチュアの方が尊いという話し
- アドバイスでなくてユーモアを提供しよう
現在の記事: 小学校の式で癒されるもの