起業の世界に来て違和感を感じる2つのセリフ
起業という世界に、サラリーマンから足を踏み入れてみて、違和感を感じるセリフが2つほどあります。どちらも先輩起業家が言われたセリフです。
「FBで友達申請する時はメッセージも出さなければならない」
と
「時間に遅れるやつは許せない。俺のセミナーは1時間◯円だから、◯分遅れたら◯分の損だ。」
です。
なぜ違和感を感じるのか。それは、どちらもサラリーマンの様なセリフだからです。どちらも大組織の中でコマの1つになっている人間が使うセリフの様です。
確かにどちらも大事なマナーかもしれません。現代日本の社会で生きていくには必要なことなのかもしれません。
ですが起業家というからには、サララーマンよりも先進的で、自由な人たちのはずです。伝統、しきたり、社会の常識といったものよりも、効率性や革新性を重んじる人たちのはずです。
私はこれらのセリフに効率性を感じないのです。FBで友達申請する時はメッセージも添えなきゃならないなんて、どれだけしがらみに束縛されているのかと思います。
別にメッセージがなくても、友達申請があれば「友達になりたいんだな」とは分かるはずです。それなのに、あえてメッセージまで要求するのには、大企業の意味の無い「しきたり」と同じ匂いを感じます。
「俺のセミナーは◯時間◯円だから…」というセリフも一緒です。起業家というからには、フラットな関係を重視するのだと思います。それなのにこうも上から目線では、組織の上意下達を思い出します。
こうして見ると、しがらみを作ったり、効率性よりも社会常識を重視してたり、上から目線であえて上と下の関係を作ったりするのは、人間の本能なのかもしれません。自由と革新を重視して独自の道を歩んでいる起業家さえ違和感を感じるセリフを言うのですから、組織人の様な人間関係を作ろうとするのを、人は生まれながらに組織人なのかもしれません。
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