深夜徘徊がダメな理由は2つだけ。未成年が夜遊びで補導されるのはどうしてか

2020.02.08 (土)

未成年が夜遊びで補導されるのは、夜遊びが不良行為とされているからです。

 

 

「不良行為がなぜいけないのか」というと、それには2つの意味があって、その子どもが犯罪の被害者にならないようにするため、それと犯罪者側にならないようにするため、です。

 

 

犯罪は弱者を相手にするとうまくいくので、社会に出て間もない、あるいはまだ出てもいない未成年は、犯罪者にねらわれやすく、被害者になりやすい。暴行傷害だったり、詐欺だったり、恐喝だったり、性被害だったり。そんな嫌な思い、悔しい思いをさせないために、です。

 

 

犯罪者側にならないように、というのは、夜は犯罪とか悪いことをしやすい環境だからです。人が寝静まっているし、通りを歩く人は少ないし、店だって閉店が多いか店員が少なくなっていることが多い。昼間は人の監視があったし、人の目を意識することがあったけれど、夜はそうではない。人の目がなければ悪いことなんていくらでもしようと思います。暴行傷害、詐欺、恐喝、性犯罪、などなど。そんなくだらないことをして犯罪者にしないために、未成年に声をかける事が警察官の仕事になるんです。

 

 

で、夜は悪いことをしやすいってことは、自分にとってだけでなく、他の人にとってもそうなんです。機会があればケンカしようとして、ケンカ相手を探している人だっています。犯罪の共犯者を探している人だっています。すべて弱者が狙われやすいんです。知識も、経験も、体力的にも、未熟な人間が対象になりやすく、それが未成年ということです。もちろん、未成年だから皆んなが未熟かというと、そうでないことはわかっています。おそらく大人よりも優れている未成年だっているでしょう。大人よりも世間をうまく渡っていける未成年だっているはずです。でもどこかで公平な(公平に見える)線を引かなければならない。その線が引かれた場所が、「成人しているかどうか」なんです。

 

 

スポーツのルールと同じで、どこかで線を引かなければなくて、たまたま線を引くのに丁度いい場所が「成人しているかどうか」だっただけの話。ルールに従わなければスポーツが成り立たないし、他のプレーヤーにも迷惑がかかります。社会も同じで、ルールに従わなければ社会が成り立たず、他の人間にも迷惑がかかります。

 

 

犯罪の被害者になったり犯罪者になったりしては、親も悲しむだろうし、友人や知り合いもそうでしょう。もしもこのコラムを読んでいるのが未成年の方で「うちの親は悲しまないし」と思っているのなら、おそらくそれは違う。悲しまない親はいない。ただそれがうまく伝わっていないだけではないかと思う。

 

 

まあとにかく、そんな感じで夜遊びはダメなんです。被害者にならないようにするため。それと犯罪者側にならないようにするため、です。

 

 

ちなみに、補導っていうのは夜遊びだけではありません。補導の対象行為には17個の項目があって、夜遊びはその中の深夜徘徊に分類されます。「宇宙一わかりやすい少年補導」のタグが付いた他のコラムを読んでもらうと分かりますが、「年齢が何歳から何歳まで」やら「時間帯が何時から何時まで」やら、細かいしルールが別れているところがありますので、もっと知りたい方は他のコラムも読んでみてください。

 

 

それと、補導っていうのは注意です。なので、子どもが補導されて親が警察署や交番に呼ばれることはまずありません。補導は警察官としては、その場で注意して、その場で名前や連絡先を聞いて、それで終わりになります。で、後で親に補導したことを電話で連絡したりしなかったり、です。基本はすることになっていますが、警察官が「電話するほどでもない」と思ったり、仕事が忙しかったりすれば、親に電話をしないこともあるでしょう。

 

 

もしも警察から電話があって「交番(警察署)までお子さんを引き取りに来てください」とでも言われたら、それは補導以外の理由があるのだと思います。補導は不良行為に対して行われるものですから。不良行為にとどまらず、犯罪を犯してしまっている可能性がありますね。犯罪であれば、家族に対して身元引受人であることを求めるので、交番(警察署)までの来所を警察は求めるでしょう。

 

 

身元引受人っていうのは何のためかというと、「逮捕しないため」です。身元引受人がいなくて独り身だと、監督してくれる人や見てくれる人がいなく、逃げる可能性が高いので、身柄を拘束する逮捕をしなければならなくなります。

 

 

逮捕の要件に逃走・罪証隠滅の恐れっていうのがあって、身元引受人がいないことは、この逃走・罪証隠滅の恐れに当たります。身元引受人がいれば逮捕しないで済むし、身元引受人がいなければ警察は逮捕しなければならない。「キチンと私が責任持って監督しますから、逃走・罪証隠滅の恐れは少ないですよ」というのが身元引受人の意味です。この場合は身柄引受書に署名するのを警察から求められます。

 

 

補導なんて注意なので、犯罪とか逮捕事案と比べると、随分と軽いものです。が、補導歴っていうのがつくことにもなります。「たかが補導、されど補導」なんです。

 

 

 

 

 


 

 

 

イライラは良くないし、できればイライラしないで生活したい。感情的になりがちな性格をコントロールして、楽しく笑いながら生活するためのヒントを載せた本です。

 

電子書籍でも買えますし、紙の本(プリント・オン・デマンド)も選べます。

 

タイトルは、「人に優しくなれる発想法」。想定されると読者は、主に子ども相手にイライラしてしまうお父さんお母さんですが、仕事やプライベートでのイライラする人間関係が気になっている方にも読んで欲しい内容となっています。

 

「人に優しくなれる発想法」購入ページへ

 


 

 

「素直さ」を考えるセミナーを定期的に開催しています。スケジュール・詳細はこちらをご覧ください。

 

自己中が思いやりに、
生真面目が寛容に、
怒りっぽさが優しさに、
そして非行が素直に変わります。

 

心よりお待ちしております。

[contact-form-7 id=”10255″ title=”セミナー申込みフォーム”]


 

 

30分の無料相談を承っています。子ども、非行、犯罪、警察対応、などのキーワードで気になりましたらご利用ください。基本はウェブ会議アプリを使ってのオンラインですが、電話や面談も対応できます。

 

モヤモヤ状態のあなたが、イキイキとする無料相談です。次の一歩を踏み出すために、お気軽にお問い合わせください。

 

下記お問い合わせフォームで「相談希望」である旨をお知らせ下さい。

[contact-form-7 id=”2700″ title=”お問い合わせ”]

 


 

 

ようやくできました。「妄想スナイパー理論」です。タイトルは「インパクトがある方が人目につくかな」と思って、こんなタイトルにしていますが、中身は「犯罪と非行をなくして、思いやりを育む方法」になります。

 

思いやりってけっこう、掴みどころのないものだと思うんですよ。昔から「思いやりを持ちなさい」とか「思いやりが大事です」なんて周りから言われることは多いと思いますが、「それって何なの?」と聞かれた場合や、「それってどういうこと?」と深く知ろうとした場合、それと「どうやって持つことができるの?」となった場合に、うまく答えられないと思うんです。

 

そこで、一つの具体案として、「スナイパーのようなものだと」というのを示したいと思います。スナイパーとは、遠くから銃で相手を狙う、狙撃です。思いやりとは、スナイパーのようなものなのです。もちろん、思いやりっていうのは頭の中のことなので、実際に銃なり狙撃なりはしませんが、遠くから狙うすスナイパーと思いやりっていうのは、似ています。

 

スナイパーと思いやりはどうして似ているのか。スナイパーと思いやりの間の共通点とは何なのか。スナイパーと思いやが似ているのだとしたら、思いやりを育むにはどうすればいいのか。そんなことを、この小冊子には載せてみました。35,222文字です。目次はこちらで公開しています。

 

下のフォームにてお名前とメールアドレスを入力のうえ、無料でダウンロードできますので、ぜひ読んで頂ければと思います。

 

[contact-form-7 id=”4057″ title=”小冊子ダウンロード”]

▼シェアをお願い致します!▼

関連する投稿

現在の記事: 深夜徘徊がダメな理由は2つだけ。未成年が夜遊びで補導されるのはどうしてか

お問い合わせ・ご相談はこちら

メールでのお問い合わせ

contact@konokoe.com

フォームからのお問い合わせ

お問い合わせフォーム »

コラムテーマ一覧

過去のコラム

主なコラム

⇑ PAGE TOP