子どもが勇気を持つためには、どのような接し方がいいのか

2017.04.26 (水)

最近読んだ本で、子育ての「叱って伸ばすか、ほめて伸ばすか」についての記述があったのでシェアします。

 

 

子育てにおいては、「子どもを叱ってはいけないし、ほめてもいけない」のだそうです。叱ったりほめたりすることは、上の者が下の者に対してくだす評価の様なもので、横の関係を作れなくなるからなのです。

 

 

叱ることはもちろん、ほめることもしてはいけません。ほめられることで、子どもは自分にその課題をこなすだけの能力がないことを自覚してしまいます。

 

 

ではどうすれいいのか。「ありがとう」という感謝の言葉を伝えるのだそうです。横の関係を築くために、子どもを評価しないのです。その代わり、感謝の言葉を伝えます。

 

 

「してくれてありがとう」「手伝ってくれて助かる」「来てくれてよかった」

 

 

人は感謝の言葉を聞いた時、自らが他者に貢献できたことを知ります。感謝の言葉を聞いた時、「自分はこの共同体にとって有益なのだ」「ここにいてもいいんだ」と思うことができ、自らの価値を実感できます。自らの価値を実感できた時、課題に立ち向かう勇気を、人は持つことができるのです。

 

 

例えば、自分が責任者をしているスポーツチームに、参加に積極的でない子どもがいたとします。その子どもは仲の良い友達をまだ作れていないようです。チームメイトに話しかける勇気をなかなか持てずにいます。

 

 

チームの責任者であるあなたは、その子どもがチームメイトに話しかけるだけの勇気を持たせるため、その子どもに何と声を掛けるべきでしょうか。どのように声を掛ければ、その子どもはチームに積極的に参加するようになるのでしょうか。

 

 

それは、スポーツのプレーに対して「うまいね」ではありません。もちろんプレーを下す評価でもありません。おそらく「来てくれてありがとう」でしょう。感謝の言葉を伝えるのです。

 

 

「チームに参加した」ことで「貢献できた」ことを、その子どもが感じられた時、その子どもは積極性を持つのです。「さらに共同体に貢献しよう」「もっと積極的に参加しよう」と思い、チームメイトに話しかける勇気を持つのです。

 

 

子どもに伝えるべきは、ほめるでも叱るでもなく、感謝の言葉なのです。

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