許すが勝ち

2019.07.27 (土)

「許すが勝ち」

 

 

こんな慣用句が、世の中にはあるようです。許すが勝ち。悪いことをした相手、自分に害を与える相手、そんな相手を許してやりなさい。その方が、自分にとっても社会にとってもメリットがあるから。まあ、そんな意味なのだと思います。

 

 

実際その通りなのですが、なかなか相手を許すことってできないですよね。寛容さや優しさの究極は、自分を殺しにきた相手を許してやることです。自分や、自分の家族、自分が所属している社会、そこに害を及ぼす、あるいは及ぼそうとした人間に対して厳しい態度をとったりせずに許してやること。それが究極の寛容さです。

 

 

私が警察官の時に経験した例を言います。相手を許せるかどうかの対応をするときも何回もあったんですけど、よくあるのが交通事故の仲裁です。もっと言えば、当て逃げの仲裁、と言えばわかりやすいでしょうか。世の中には交通事故がたくさんあるのはわかりますが、同じくらい、当て逃げもあるんです。交通事故を起こしていながら逃げる。結構、あるんですよ。「交通事故をしていて逃げるなんて信じられない」という人もいると思うんですけど、私はこの「逃げたくなる」衝動というのは誰でも持っていて、実際に逃げるかどうかの違いなんて、大したものじゃないと思います。逃げるかどうかの違いなんて、わずかなものです。タイミングが合ったり、状況がよければ、誰だって逃げるでしょう。

 

 

けれど、当てられて逃げられた方は、逃げた人間に対して厳しく接することが多いんです。こんな風に書くと「そんなの当たり前だろう」という声が聞こえてきそうですが。

 

 

当て逃げって、捕まることも結構あるんです。で、そんな時は、被害者に対して、「加害者への処罰意思があるかどうか」を確認して、処罰意思があるなら事件として受理しなければならないんですけど。よく聞いていて「許してやればいいじゃん」と思うんです。そんな時に加害者は「子どもがいたらどうするんだ」などと言って、よく「子ども」というワードを持ち出すんですけど。

 

 

そんなのは誰でも考え付くような浅いことですよね。浅い正義感でしかない。どうして想像がつかないんでしょう。「当て逃げなんて、誰でもする可能性がある」ってことに。よく当て逃げ被害者で「逃げる人の気持ちがわからない」なんていう人がよくいますが、立場が違えば、誰でも逃げようとするものです。「気持ちがわからないもの」でもなんでもないんです。

 

 

許すが勝ちなんですよ。相手を許せるってことは、それだけ頭がいいってことです。思慮深いにつながります。想像するだけのベースを持っていて、実際にそれらのベースと目の前の出来事を繋げられているのですから。相手に対してイライラしないっていうのは、優しさがあるということです。優しさがあるということは、寛容的なので合って、相手を許せるっていうことなんです。

 

 

相手を許せるかどうかは、考え方ひとつです。相手と自分との間に共通点を見つけることができれば、寛容的になれるでしょう。相手と自分を繋げて考えられるかどうかです。その際に重要なのは、抽象化です。目の前にいる自分と自分自身。そう簡単に繋げられるものではありません。世界中に何億といる人間の中の二人ですから。けれど、抽象化して考えると繋げやすくなりま。

 

 

今現在の自分ではなくて、過去の自分とか。今とはちょっとだけ違う選択をした自分とか。自分の家族とか。自分の職場の部下とか。抽象化して範囲を広げることができれば、繋がりやすくなります。輪郭が薄れて、周りとどうかしやすくなります。絵の具が水に溶けて薄まるような感じです。周りと同化しやすくなります。

 

 

漫画・グラップラー刃牙の渋川剛気のモデルとなった塩田剛三も「究極の護身とは、自分を殺しにきた人間と友達になること」と言っています。許すが勝ちなんです。情けは人のためのものではなくて、巡り巡って自分のためのものです。寛容的になった方が、世の中は得をするようにできているんです。

 

 

みにくい正義感なんて出さずに。みっともない厳しい自分なんて出さずに。悪いことをした相手を、許してやればその分、自分も得をするのだと思います。

 


 

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