いま振り返るゾイド。子どもたちの心をとらえた魅力は接着剤という名の想像力だ

2020.10.18 (日)

ゾイドの記事をヤフーで読んだので、少しゾイドの話をしたいと思います。

 

 

僕が持っていたゾイドの中で一番大きなのはディメトロドンでした。小さいもの(ワニ型の)も持っていましたが、メインを張っていたのはディメトロドンです。いとこの家に行った時におもちゃ屋に寄り、そのときに買ってもらいました。当時、おもちゃ屋の店頭でレッドホーンとどっちにしようか散々迷った挙げ句にディメトロドンを選んだ記憶があります。

 

 

 

この記事にも書いてあるように、ゾイドの魅力は「うまく子どもの妄想をかきたてられたところ」でしょうね。今と違って、情報が断片でしかなかった時代です。今の時代だとインターネットがあるので、興味の対象をいくらでも細かく調べることができるんですよね。

 

 

たとえば「鬼滅の刃」に興味があるとします。だとすると、今の子どもはとことん調べられますよね。どんなストーリーで、キャラクターはどんなのが登場して、原作は何で、アニメの他にどんな展開をしているか。パソコンやスマートフォンを使って、一気に全体を見ることができるんです。

 

 

もちろん、それもそれで結構です。が、全体を見ることができなかった80年代という時代も、あれはあれで良かったなと。何が良かったのかというと、全体を見ることができなかったので、想像でお担うしかなかったんです。断片の情報にしか触れることができなかった。なので他の部分は想像で間に合わせ、断片どうしを想像でつなぎ合わせていました。接着剤のように。

 

 

おもちゃ屋に行くとゾイドが売っています。パッと見た感じ、赤いカラーのゾイドと青いカラーのゾイドに分かれています。確か「共和国軍と帝国軍に分かれている」という設定があったのだと思いますが、当時の子ども(僕)にはそれがわかりません。

 

 

なので僕は、その赤いカラーと青いカラーが何を意味するのかを勝手に想像していたんです。「赤いカラーのゾイドが悪役で、青いカラーのゾイドが良い方」のような想像をしていました。なので、赤いカラーのゾイドは、青いカラーのゾイドを倒そうとします。「青いカラーのゾイドの国に、赤いカラーのゾイドが攻める」という設定を、僕は勝手に想像して遊んでいました。

 

 

それから、確か公式には「ゾイド星」という設定があったんです。当時の僕には細かい設定はわからず、「ゾイド星」という単語しか知りません。なのでゾイド星にまつわるストーリーは想像で補います。地球ではないはるか遠い他の宇宙にゾイド星なる惑星があり、そこで青いカラーのゾイドと赤いカラーのゾイドが戦争をしている、という妄想が僕の頭ではたらきます。

 

 

当時発売されていた情報誌もよかったですね。たしか本屋に行った時にゾイドの情報誌を買ったのですが、それを読んで想像を膨らませていました。90年代にゾイドがアニメになって、ゾイドを操る主人公の少年とかが後から出てきたんですけど、80年代には主人公なんていませんでした。アニメですらありませんでした。ゾイドの情報誌に載っていたのはジオラマ風の写真です。

 

 

それがまた面白くて、写真を追っては「この写真はこういうシーンだろう」っていうイメージでジオラマ写真を解釈してたんです。当時の情報誌は不親切で、字が細かくて子どもにも読めなかったと思います。子どもをターゲットにした商品なのに、子どもにすら読めない。情報誌をめくっては写真を見て、「これは戦争のこういうワンシーンだろう」という想像をしていました。

 

 

 

僕が最後に興味を持ってゾイドを見たのは、デスザウラーとマッドサンダーでした。それまでは「ゾイドゴジュラスかアイアンコングをいつか欲しい」と思っていたのですが、デスザウラーとマッドサンダーを見てからは、「このどっちかをいつか欲しい」と思って過ごすようになりましたね。

 

 

情報が断片であることのメリットを、ヤフー記事「いま振り返る初代ゾイドの軌跡」を参考に書いてみました。少し懐古主義になってしまって「昔は良かった」のような中年の愚痴的な文章になりました。

 

 

今の時代はインターネットがあるので、いくらでも情報を探し出して拾うことができます。発信も個人レベルでできるので一人ひとりが発信しています。「中央しか発信していない」「メーカーしか発信していない」というのが昔でした。が、今では作る側だけでなく、消費者側も十分に発信できる時代です。

 

 

なので、大きくて広い情報から小さくて狭い情報まで様々、ネット上に転がっています。ウィキペディアのようなまとめサイトもあるので、興味の対象の全体像をすぐにつかむことができます。

 

 

でも昔はそうではなかったんです。情報が破片でしかなかった。ネットの世界が無く、あるのはリアルの世界でしかなかった。親に連れられて行ったおもちゃ屋や。たまたま入った本屋。そこで目にするものが全てでした。そこから情報を頼りに、自分なりに世界観を組み立てるしかなかった。

 

 

つまり想像するしかなかったんです。でもその自分勝手に想像することが楽しくて、自己都合で世界観をつくることができました。この記事を見て思い出したんですけど、たしかにあの時は想像するのが楽しかった。自分なりの世界観を勝手に作ることに没頭していました。

 

 

ネットも便利で必要ですが、無い時代は無いなりに楽しかったですね。

 

 


 

 

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