不良少年とは実際どんななのか〜警察官千葉とうしろうの「ねらい目」
「メッセージとセンサー」という言葉で、悪ガキというのを説明しています。メッセージとは世の中に無数に飛び交っている見えないエネルギーであり、センサーとは一人一人が持っているメッセージを受信するためのものです。
例えばスポーツ好きな人は、スポーツ好きのメッセージを発しています。これは、意識するしないに関わらずです。口で説明せずとも、ちょっとしたしぐさや言葉のはしから、スポーツ好きの雰囲気が周りに伝わります。
そしてスポーツ好きのセンサーを持っている人は、スポーツ好きの人が発したメッセージを受信することができるのです。自分と同じ興味対象を持った人のことは、なんとなくわかるものです。
人はセンサーを、多く位の方向へ向けています。スポーツだったり読書だったり車だったり。もっと抽象レベルをあげると、一人でいるのが好きだったり、拝金主義の価値観を持っていたり、親の介護で悩んでいたり。興味対象とまでは言わなくとも、話を理解できる程度であれば、いろいろな分野にセンサーを受けているのです。
だから話を振られれば、その話題について話をすることができます。友人関係で悩んでいる人がいれば、自分が実際に悩んおらずとも共感することができるのです。
悪ガキというのは、そのセンサーが、極めて狭い範囲しかカバーしていないのです。視野が狭く、自分以外の価値観を理解することができません。俯瞰的な視野を持つことができていないのです。相手の立場に対して理解を示すこともできないのです。世界が狭く自己中、と言えるのです。
「本のねらい目」では、「具体と抽象」を紹介しています。今私が練っている考えの核になる抽象世界の概念を、わかりやすく説明してくれる本です。具体と抽象を意識すると、見る世界が変わります。見えなかったものが見えるようになります。これは、「関係性がわかる」ということです。
具体ではつながりの感じられなかったモノたちの間に、抽象レベルでの関係性が見えるようになるのです。この概念を理解すると、悩みが薄れますし、感情のコントロールもできるようになります。それまでよりも物事の理解ができるようになります。相手に理解を示す考えを持つことができるようになるのです。
オススメの一冊です。
未来は小さな一歩から。こちらの内容は、各業界の専門家がインターネットラジオやユーチューブを通して番組を提供する「これから放送局」でも視聴できます。これから放送局はこちらからお楽しみください。
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