人前で話をするのが上手くなりました。救ってくれたのは数や量ですね。(その3)
で、どうやってこの即興に近いプレゼンをできるようになるのか。どうやったら上手いたとえ話を使ったプレゼンができるようになるのかというと、それというのは数なんじゃないかと思います。結局は、練習量ということです。それっていうのは、決して情報を頭に詰め込むとか入れる、というインプットの数や量ではなくて、実際にたとえ話を使って話すというアウトプットとしての数や量になります。
アウトプットのためにはインプットが必要なんですけど、インプットを意識した数や量が初めにあるわけではありません。初めにあるのは、アウトプットしての数や量なんです。人前での話が上手くなりたいなら、本を読んだりセミナーを聞いたりするのではなく、実際に人前で話してみなさい、ということです。人前で話すことなしに本を読んだりセミナーを聞いたりするのでは、ただただ、数や量をこなしているだけになります。それでは意味がない。効果的なインプット、効率的なインプットには、アウトプットが必要です。インプットの前にアウトプットがあると考えていいと思います。
アウトプットすると、かられるんです。何にかられるのか。自分の足りないものがあるっていう危機感にかられるんです。話している内容に説得力を感じられない。話の広がりが足りない。そう感じられて、「どっちの方向の本を読んだらいいのか」とか「どんな種類のセミナーを聞いたらいいのか」という方向性が定まってくることになります。アウトプットすることで、効率的なインプットができるようになります。
だから、人前で藩士をするのを上手くするにはどうすればいいのか。実際に話せばいいんです。想像の人前でもいいかもしれません。その場に頭に浮かんだことを、その時の話のテーマと上手く関連づける、という作業を経験するんです。結局は数や量なんです。頭の中に浮かんだ抽象的なモヤモヤ、それを、実際に話せるような具体的なものとして具体化させる。パンと同じです。粉とか水っていう形のないものを、パンという形のあるものに具体化していきます。粉とか水というのは、触ることはできるにせよ、形はありません。それをこねてこねて、塊にして、それから焼いて、崩れないような形あるものにしていきます。頭に浮かんだことを話すという作業は、それに似ています。共通点は、「抽象から具体への作業」です。ほら、たとえ話ができたでしょう。「抽象から具体への作業」という共通点を使って、「頭に浮かんだことを話す」という本来のテーマと、一見それとは関係のないことのように思える「パン作り」を繋げたのです。
冷静に考えれば、「頭に浮かんだことを話す」ことと、「パン作り」なんて関係のないことですよね。でも、私が文章を書いているこの瞬間に、パン作りが頭に浮かんだんです。これを上手くアウトプットしてみました。今は文章を作っているので文字にしてみましたが、プレゼンも同じです。口に出すか、文字として打ち込むかの違いだけです。上手いたとえ話とは、相手から受けた相手の身近そうなところを狙います。
で、そんな「たとえる」という作業を何回もやったほうがいいのです。おそらく初めは失敗するでしょう。「なんで俺は上手く話せないんだ」とか「どうしていつまでたっても、たとえ話が上手く出てこないんだ」と思うでしょう。あるいは話していることがたどたどしく、即興とはなかなか言えないものかもしれません。
けれど、そんな逆風の中を何回も走りぬく経験をすることによって、劇的にプレゼンが上手くなるわけです。自分い襲いくる風の中を、風圧に耐えながら走って、走って、走って。走って、走って、走って。そうした後に後ろを振り返ってみると、逆風が順風になるんです。
台風と同じで、気づくと過ぎ去っている。現在進行形の間は辛くてしょうがない。出口がどこにあるかも、いつ出口に着けるかも分からない。そんな中を走り抜ける毎日。絶え間ない戦いの日々。そんな日々を過ごした後で、ふと立ち止まって自分の足跡を見てみると、それまでの経験が糧となって力が自分についているのが分かると思います。結局は数でしかないし、量でしかありません。数をこなしたり量をこなす。それに勝る正義はないのかもしれません。
私もちょっと前までは、人前で話すことができませんでした。プレゼンが上手い人の話を聞いては、羨ましがるだけでした。それから3年くらいですかね。色々とやってみました。お金も使いましたし、時間も使いました。エネルギーも使いました。その分、犠牲にしたものもあります。我慢してものもあります。「こんなんで上手くなるのかな」とよく分からない状態で走っていました。けれど、どんな形にせよ、数や量をこなしてきたことが糧となって、上手くプレゼンをこなすことができるようになりました。後ろを振り返ってみて、「これをしたほうがいいよ」というアドバイスを一つしようとすると、結局言えることは、「数や量をこなすといいよ」というセリフしか出てこないんです。もし、現在進行形で風の中を走っている人がいて、「このままでいいのか」と悩んでいるのなら、おそらく方向は間違っていないのだと思います。悩んでいるのなら、間違っていない。そんな悩みを重ねた先に、未来はあるはずです。大丈夫、間違っていない。救ってくれるのは数や量なのだ。
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プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
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