何の目的で子どもは非行に走るのか
最近、「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」を読み返しました。やっぱり何回か読まないと、読んで得た気づきや学びっていうのは、すぐに薄れていってしまいますね。再読して薄れていた分、新鮮さもありました。
「過去は関係ない」「目的に沿って生きている」というアドラー心理学の立場に立つと、「何が原因で子どもは非行に走るのか」という原因を考えることが意味をなさなくなります。「何の目的で子どもは非行に走るのか」を考えることが、アドラー心理学の立場に立った考え方になります。
そこで、子どもが非行に走る目的を考えてみたいと思います。子どもが非行に走る目的も、おそらく対人関係に集約されるのだと思います。「全ての悩みは対人関係に集約される」という「嫌われる勇気」の言葉に従えば、非行の目的であるものもまた、対人関係なのでしょう。
◆周囲に対する強さのアピール
強がる目的には、やはり「強いと思われたい」という欲求があるのでしょう。「自分は家族や学校から守ってもらう弱い存在ではない。一人でも生きていける強い存在だと周囲から思われたい」という目的です。大人として扱って欲しくて背伸びをしたい欲求があるのです。
◆周囲から注目を集められる
目立つこと、悪いこと、迷惑なことをすれば、周囲から注目を集められます。「自分は周りに埋もれるようなその他一般ではない。周りから一歩抜き出た自分という存在がいるんだ」という思いです。自分が普通であることに甘んじるのは難しく、どこかしらで違い、あわよくば抜き出ている部分をアピールしたいという欲求が抑えられないのです。
◆仲間といるのが楽しい
不良仲間といるのが楽しいという享楽的な目的です。似たような価値観の近しい人たちと一緒に悪さを共有すると、できないこともできるような気がします。
いかがでしたか?「非行の原因」を「非行の目的」に変えてみると、また違った角度で非行を見ることができます。参考にしてくださいね。
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