なぜ警察官採用のパンフレットに引かれるのか・その3
「こんなはずじゃ無かった」って言う事を言いたくないのであれば、警察官採用のパンフレットを疑う事です。警察官採用のパンフレットに載っているのは、嘘ではないでしょう。あれも一つの見方です。「警察」とか「警察官」とか「警察組織」って言うものを表した、一方向からの見方を表したものであることに変わりはありません。
ですが、問題は具体的であるって事です。分かりやすい、現実感のある、人を引きつけやすい写真や文章や数字を、わざと使ってあるんです。誰もがイメージしやすい簡単な情報を載せて、採用者を募っているんです。
それを全てだとは考えない事です。採用パンフレットに記載されているものをそのまま自分の将来に当てはめると、「こんなはずじゃ無かった」っていうことになるんでしょう。
疑ってみることが必要です。その他にもあるんじゃないかって思うことです。具体的なものに引かれている自分を疑うこと「間違っているのは自分かもしれない」って考えることが、「想定外の領域がある」ってことを意識しておくことになります。
「井の中の蛙大海を知らず」なんて言葉もある様に、我々はなかなか想定外のところまで考えが及びません。そもそも考えが及ばないから「想定外」とも言われるわけで、その領域に何がどのくらいあるのか分かったら、それはすでに「想定内」と言われるものです。
後悔しないためには、採用された後で「こんなはずでは」なんて思わないためには、その第一歩としては、疑ってみることが必要なんです。採用人数とか、組織がどのくらいの規模であるとか、そんなものでのみ、将来を判断しては危険です。
分かりやすいものに本質は含まれていません。分かりにくいものにこそ本質が含まれているのであって、そここそが我々が目を向けるべきところです。
例えば、警察官をしていて身に付くスキルってなんなのか。警察をしていて「やめたい」と思う時ってどんな時なのか。警察官は自分の将来についてどう思っているのか。
そんな、パンフレットには載っていない情報にこそ、本質に通じるものが含まれているんです。まあでも、をの答えを見つけるのも難しいんですけどね。現役の警察官に直接に聞いたところで、真面目に答えてはくれないだろうし。答えたとしても、本当のことを言っているなんてありえないだろうし。そもそもそんなモヤモヤした抽象的なことについて考える習慣があるのかどうか怪しいし。
・・とまあ、「分かりにくいものに目を向けよう」と言うことです。そうすれば、具体的な分かりやすいものにとらわれる事もなく、視野が広がるだろうってことです。
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