イライラをなくし、優しさを育むための理論(その4)

2019.09.18 (水)

ここでも大事なのは、同じと見ることである。相手と自分を同じレベルの人間と認識することである。もしも「自分はあいつとは違う」とか「あいつの言っていることが分からない」などと、自分と相手を別々の種類の生き物、違う世界に住む住人どうしのように見ているとしたら、共通点の探し方が足りない。結局は同じなのだ。どんなに別々の世界に住んでいるように思えても、抽象的に見れば同じ人間なのである。結局はどんぐりの背比べでしかない。

 

 

このように、共通点を探すとは一歩引いて見られるような体制を作ることであり、一歩引いて見るとは、自分と相手を同類として見ることである。同類として見ることで、それまで攻撃的だった自分が、馬鹿らしく思えてくるだろう。牙を抜かれるのだ。「所詮は自分も相手と同じか」と一歩引いて見られた瞬間、途端に優しさが表に現れるだろう。

 

 

アナロジーが発動する

 

 

アナロジーというのをご存知だろうか。日本語で言えば「類推」とか「連想」という言葉が当てはまるのだと思う。「どうやってアイディアを出すか」という問題を解決する手段であり、どうやってゼロからアイディアを出すかには、アナロジーが関係している。

 

 

共通点や似ている部分を見つけることはアナロジーの発動に似ている。というのも、アナロジーの根幹とは共通点や似ている部分を見つけることだからだ。

 

 

要するに、どんなにゼロからアイディアを出そうとしても、何もないところからアイディアは生まれない。煙が立つのは火があるからであって、何もないところにいきなり煙が現れたりはしない。緑を生やそうと思ったら、植物を土から出したいと思ったら、種子や水が必要なのだ。アイディアも、急に現れることはない。どんなにゼロから考え出したようなアイディアでも、そこには必ず土台がある。ベースがあるのだ。

 

 

そのベースを遠いところから連想で持ってこようというのがアナロジーである。というよりも、アイディアを生むとは、連想する、ということなのだ。例えば「家にないもの」を想像しようとする。すると頭の中ではどんなふうに考えているのだろう。まずはゼロから家にないものは考えつかないのではないだろうか。まずは「家にあるもの」を想像して、そこを出発点にしていないだろうか。家の中の状況を思い浮かべて、家の中にあるものを想像して、その次に、「では、これではないもの」を探そうとするのではないか。何もないところに発想はない。一見、土台としてはあまりに離れていそうなところに、土台があるものである。幸い、想像することに距離は関係ない。頭の中で近い位置にあればそれでいいのだ。

 

 

簡単なアナロジーの例を出そう。例えば「リンゴ→◯◯」と言われて、この◯◯に入る言葉を思い浮かべられる人はいないのではないだろうか。色々な可能性が考えられる。「果物」かもしれないし、「農家」かもしれない。あるいは「日本」とか「「地球」という一見、関係のなさそうな言葉が入るのかもしれない。でも「リンゴ→◯◯」の前に、「牛乳→白色」「チョコレート→茶色」という前提を示されてはどうか。ここでようやく、「食べ物→その色」という図が思い浮かぶだろう。◯◯の中を連想できるようになるのである。

 

 

ビジネスの世界では、アナロジーには3つの効果があると言われている。「自分が理解するための効果」「相手にうまく説明する効果」「アイディアを発想する効果」の3つである。いずれも共通点を見つけることで、未知を既知に変える効果だ。何もないまっさらな状態に、種を植えるような効果があるのだ。

 

 

まずは「自分が理解するための効果」である。例えば、近所に新しくセブンイレブンができたとしよう。仕事帰りにも寄れるし、家にいてちょっとして買い物を思いついた際にサッと行くって変えてくることができる。あなたは早速そのセブンイレブンに行くことにする。さて、あなたは「買い物の仕方が分からない」ということがあるだろうか。おそらくはないだろう。コンビニなんて何回も行っているだろうし、買い物だって何千回としているはずだ。でもどうして買い物の仕方が、初めて入ったセブンイレブンでできたのだろう。全く新しいお店であるにも関わらず、である。おそらくこの時、あなたの頭の中では連想が起きているはずだ。アナロジーが発動したのである。目の前にあるのは、真新しいセブンイレブン。一度も入店したことがない。この店での買い物は、初めての体験であり、全くの未知である。が、ここで援軍を送ってくれるのが、過去の膨大な買い物をした経験である。

 

 

セブンイレブンで、ファミリーマートで、イトーヨーカ堂で、イオンで。人生の経験という過去の膨大なデータの中から、目の前のセブンイレブンに共通するもの、似ているものから連想して、真新しいセブンイレブンでの買い物という未知を、すでに知っていることとして既知に変えたのである。それは、まっさらな平原に遠くから発想の種を送り込むようなものだ。目の前にあるセブンイレブンと、過去のセブンイレブンという一見、遠いところにある世界が共通点によって繋がったのである。

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