子どもの習い事がうまくいく時といかない時
以前、コラムで書いた本「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」を読み返しています。面白い本は、一度読んだ箇所を再度読んでも新鮮に感じますね。今回は「全ての悩みは対人関係」と言う部分を取り上げます。突き詰めれば、悩みは自分以外の人間がいるから発生します。これに子どもの習い事を掛けて考えてみます。
親としては、子どもに何かしら習い事をさせたいと思います。その習い事を子どもが好きになってくれれば、親としても都合がいいですし、好きにならなかったり嫌いになってしまっては、親としては都合が悪いのです。なぜなら習い事の上達の度合いは、その習い事に子ども自身が前向きになるかどうかが、非常に重要だからです。
自分が好きなものの上達が早いのは、子どもも大人と同じです。前向きに取り組めば習い事も上達し、親としては「私の選択は間違ってなかった」となります。反対に、前向きに取り組むことができなければ習い事も上達せず、親としては「私の選択が間違っていたのか」となります。
子どもが習い事を好きになるかどうかも、対人関係がすべてなのでしょう。良い対人関係を築くことができれば、その習い事も好きになるし、築くことができなければ結果は逆でしょう。
そこで、子どもが習い事を好きになる場合と、好きにならない場合を考えました。単に「友達ができる・できない」だけでなく、もう一歩踏み込んで考えてみます。今回は習い事としてサッカークラブを選んだ例です。
◆好きになる場合
コーチの人柄がいい人
クラブに仲のいい友達がいる。
クラブで仲の良い友達ができた。
サッカーが上手くなることで、クラスでの立場が上がる
サッカーを続けることで親が喜ぶ
習い事をしていることで、クラスでの立場が上がる
クラスの仲がいい友達もサッカーに興味がある
特定の好きな子が、サッカーについて興味がある
◆好きにならない場合
コーチの人柄が嫌な人
クラブに仲の良い友達がいない
クラブで仲の良い友達ができた。
サッカーが上手くなっても仕方がない、と感じる
サッカーに対して親が無関心
習い事をしても意味がない、と感じる
サッカーについて話せる友達がいない
特定の好きな子が、サッカーについて興味がない
いかがでしたか?習い事の好き嫌いを対人関係に絞って考えると、また違った視点で習い事を見られるのではないでしょうか。子どもが習い事を好きになる条件や嫌いになる条件も見えてくるはずです。参考にしてくださいね。
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