なぜ警察はイラつくのか〜警察官千葉とうしろうの「ねらい目」

2018.09.18 (火)

警察っていうと、イライラさせる代表格です。気分良く歩いていると、早く帰ろうと思って自転車に乗っていると、大事な予定があるからと気が張っていると、そんんあ時に限って話しかけてきます。

 

 

警察は話の内容もよくわかりません。そんなことをして何の意味があるのか。何で自分だけ面倒なことに巻き込まれなければならないのか。「任意」っていうわりにこちらの意思に反してあれこれ言ってくるし、させようとするし。

 

 

何で警察はこんなにもイラつかせるのでしょう。何故こんなにも、警察官とそれ以外の人とでは感覚が違うのでしょう。どうして警察官というのは、警察官以外の人と同じ視点で物事を見ることができないのでしょう。

 

 

それは、見ているものが違うからです。警察とそれ以外の人とでは、優先している価値観が違うんです。職務質問する側と職務質問を受ける側では、目線の先にあるものが180度異なるんです。

 

 

約10年前の4月、私はとある地方の警察学校にいました。そこでは新しく警察官になった人間が、警察としての基礎を叩き込まれる場所です。私もそこで生徒として、警察の基礎を叩き込まれる側の人間でした。

 

 

「これから警察官として人生を歩む」という人は、ほとんどの人が夢を持っています。自分が「市民を守る立場になる」という夢です。それは誇りと言ってもいいでしょう。そんな誇れるような人間になりたい、と思って警察学校にいるんです。

 

 

ですがそこで教えられるのが、警察法第2条です。そこには「警察の仕事とはこういうものだ」というのが書かれています。警察はこの法律に則って仕事をしなければならないし、警察の活動の権限はこれが根拠になっているのです。

 

 

「警察は、個人の生命、身体及び財産の保護に任じ、犯罪の予防、鎮圧及び捜査、被疑者の逮捕、交通の取締その他公共の安全と秩序の維持に当ることをもつてその責務とする」

 

 

これが警察法第2条です。私はこれを見たときに、なるほどと思いました。私以外の多くの生徒も、そこで夢の転換を迫られた事でしょう。というのも、この警察法第2条というのは一般的に知られていません。「なんとなく警察はこんなことを仕事にしているんだろう」ということはわかっていても、ここまで具体的に警察の仕事を意識している人はいないでしょう。

 

 

警察法第2条に書かれているのは、警察の仕事の両極端です。「個人の生命、身体及び財産の保護に任じ」という部分と、「犯罪の予防、鎮圧及び捜査、被疑者の逮捕、交通の取締その他公共の安全と秩序の維持に当ること」という部分。

 

 

おそらく多くの人が警察に求めるのは、「個人の生命、身体及び財産の保護に任じ」の部分だと思います。ですがそれっていうのは、実は警察の仕事の半分でしかなかったのです。実は警察の仕事にはもう半分の面があって、それが「犯罪の予防、鎮圧及び捜査、被疑者の逮捕、交通の取締その他公共の安全と秩序の維持に当ること」だったのです。

 

 

私は警察学校で警察法第2条を教えられたとき「これは市民県民からすれば、なかなか理解を得られることではないな」と思いました。というのも、実際に公共の安全を守ろうという立場になると、それは一人一人の市民県民の立場を無視するものになると思ったからです。

 

 

人間は十人十色です。誰一人として同じ価値観を持った人間はいません。「赤が好きだ」という人もいれば、「青が好きだ」という人もいます。サングラスを掛けて周囲をキョロキョロしている人間を「もしかして犯罪者ではないか」と思う人もいれば、特に気にならない人もいます。

 

 

そんな色々な価値観を持った人間がゴロゴロいる中で、「治安を守るとはこういうことだ」と警察官が一つの指針を示さなければならないのです。「これは国民一人一人に調整の部分を強いることになるだろう」と私は思ったのです。

 

 

この調整の部分が、国民にとっては「我慢してもらう」部分になるのです。「疑いをかけられて我慢してもらう」部分と、「疑いをかけないで我慢してもらう」部分です。人間は自分中心の生き物です。人が騒いでいるのを見ると「静かにしろよ」とは思うものの、いざ自分が楽しくて騒いでいると「このくらいいいだろう」と思うものです。その調整をするのが、「公共の治安を守る」という事なのです。

 

 

日本国民一人一人がそれぞれの治安のイメージを持っている中で、警察官が守るべきものは、「公共」の治安です。それは、一人一人がイメージする治安とは重ならない部分が必ずあるものです。なぜなら「治安も守る」に対するイメージは、一人一人が違うからです。

 

 

私は警察学校を卒業する際、警察官とは、警察官以外の人間からは邪魔な存在以外の何物でもない事を覚悟しました。警察学校を卒業して、これから社会という大海に出るに当たって、多くの人からは嫌われる存在になるに違いないと、自分に言い聞かせたのです。ですがおそらく、それが正しい道なのです。一人一人に調整部分を強いても、公共の治安を守る事。それが警察法第2条に書かれていた警察の責務なのですから。

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