テーマ「抽象的ブックレビュー」の投稿一覧

虐待や貧困など、個々の例を原因の全体でなく一部と考える〜入門犯罪心理学

2020.11.17 (火)

  理想はいい、けれど現実という壁に阻まれているかのような本だった。     ・少年事件の凶悪化が進んでいる ・日本の治安は悪化している ・性犯罪の再犯率は高い ・厳罰化は犯罪の抑制に効果が … 続きを読む»

知ってしまったら元には戻れない〜図解論理学のことが面白いほどわかる本

2020.11.12 (木)

  世の中には、双方向移動可能なものと一方通行なものがある。     たとえば隣り合う部屋の間になにも仕切りがなかったら、お互いに相手を見ることができる。     江戸時 … 続きを読む»

まさかの「お手上げ」というディストピア〜沈黙

2020.11.02 (月)

  なんということ!     これでは……これでは負けたも同然ではないか。というか、実際に負けてしまったのだろう。沈黙は最後まで破られることはなかった。神は黙したまま、ついに一言も話さなかっ … 続きを読む»

どうしようもなく見える人間が持つ、美や価値観〜斜陽

2020.10.30 (金)

  「人間失格」もそうだったけど、太宰治はどうしようもない人間を描くのが特異なのだろう。     文章をうまく書くコツの1つは、自分の興味の核を掘り当てることだ。うまい人間は、何を書いてもう … 続きを読む»

現代文のわかりにくさは「あたりまえ体操」の面白さ。論理的に考えることの功罪〜よくわかる現代文

2020.10.28 (水)

    思わず「COWCOW」を思い出してしまった。     「よくわかる現代文」という本を読んでいる。書店の高校受験コーナーで買った本だ。「久しぶりに問題を解くと、どの程度解ける … 続きを読む»

他人を蹴落として自分が助かるってどうなの? 緊急避難をもっとも美しく見せる方法〜カルネアデスの舟板

2020.10.25 (日)

  「『カルネアデスの板』というのがある。カルネアデスは西暦紀元前二世紀頃のギリシャ哲学者である。大海で船が難破した場合に、一枚の板にしがみついている一人の人間を押しのけて溺死させ、自分を救うのは正しいかという … 続きを読む»

「あるある」に必要なのは、樹形図の根本まで掘れるシャベルだ〜賃貸か購入か判断基準はこの3つ(ちきりんブックス)

2020.10.22 (木)

僕は賃貸派 「家は購入でなく賃貸だ!」     それが僕の持論である。理由はたくさんある。まず家の値段は高すぎる。多くの人が平気で、月収の100倍ほどの家を買ってしまう。その結果どうなるかというと、普 … 続きを読む»

実際にプレーできる長島監督。権威もあるし、読んで面白くもある〜吾輩は猫である

2020.10.19 (月)

    「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」     そんな有名な書き出しではじまる、多くの日本人が知っている作品である。僕は小学校の教科書に「坊っちゃん」が載っていて読んで、社会 … 続きを読む»

構造主義とは「鬼滅の刃」でいう無限城だ〜現代文読解のテーマとキーワード

2020.10.16 (金)

    「難しい文章を読むには、知の下地が必要である」     これがこの本のコンセプトである。     僕は好きで哲学を読んでいるけれど、この習慣が難しい本を … 続きを読む»

オリバー・ツイストを読んで児童虐待をより身近に感じた話。むしろ虐待こそが人類史の普通なのかもしれない

2020.10.07 (水)

  「ボウルを洗う必要はなかった。またぴかぴかになるまで、少年たちがスプーンで磨き上げるからだ。」 —『オリヴァー・ツイスト(新潮文庫)』チャールズ・ディケンズ著 https://a.co/3mgwzOj &n … 続きを読む»

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